七夕の日本酒の秘密

本日は七夕ですね!。

織姫と彦星が一年に一度会える日。

ロマンチックです。

実際の織姫と彦星はこと座のベガ(織姫)わし座のアルタイル(織姫)

距離にして14~15光年です。

光の速度が299792.6㎞だから1光年が9兆5000億㎞で・・・・

15光年が約142兆5000億㎞

全くロマンチックではないですね。

一年一回しか会えないのに会いに行くのに光の速度でも15年もかかる

恐ろしいですね。

また七夕の晴天率は非常に悪く過去30%くらいしか晴れたことがないようです。

これには、二人の表情も曇りますね。

皆さんは織姫と彦星のお話の元ネタを知ってますでしょうか。

中国の【牛郎織女】という神話伝説で漢族の民話の一つです。

日本でよく聞く二人の話は

彦星はまじめな牛飼いです

織姫は天帝の娘であるにも関わらず身なりも構わず一日中機織りに励んでいる

そこで見かねた天帝は働き者の彦星と出会い「この男なら娘を幸せにしてくれるに違いない」と結婚相手に決めましたが、いざ結婚したら二人で遊び惚けて何もしない。

そこで天帝は二人を引きはがし真面目に働くなら一年に一回あっても良いぞと

しかし、元ネタの方ではいろいろ違います

まず天帝は天界の女帝【王母娘々(おうぼにゃんにゃん)】で、織姫は王母娘々の孫娘です。

織姫の作っているのはいわゆる天の羽衣です

織姫は姉妹たちと天界から人間界に川に水浴びに来ていたところ、人間界の牛飼い彦星に羽衣を盗まれ天界に開に帰れず、結果二人は結婚し子供もできます。

王母娘々は織姫が天界から消えてしまい探していたら、人間界で人間と結婚して暮らしていたので激怒して織姫を連れ帰ります。

彦星の飼っていた牛が「私が死んだら、私の皮で靴を作りなさい。天界に上ることができる」と言い残します。

実は羽衣を盗んだのもこの牛の助言だったりします。

この牛は金牛星(おうし座)の化身でした、天界に上がる力を手に入れた彦星は子供とともに展開に織姫を探しに行きます。

王母娘々は織姫を孫娘の婿と認めずなんやかんやあって

織姫は幽閉され、王母娘々が天の川を作り一年一度しか会えなくなりました。

そんなお話です。

ここで日本酒がどのように関係してくるのかですが

なんと織姫と彦星の話には関係がございません。

関係があるのは五節句の七夕です。

五節句とは、奈良時代に中国から伝わった、奇数が重なる日をめでたいとした考えです。

節句では無病息災・豊作・子孫繁栄などを願って、お供えものをしたり邪気払いを行ったりする行事のことをいいます。

人日はお屠蘇、上巳は桃酒、端午は菖蒲酒、重陽は菊酒

このように各節句で邪気を払うために薬草や花草を浮かせたお酒を飲んでいました。

七夕では時期的な問題もありお酒の保存がうまくいかないこともあり

【一夜酒】要するに、甘酒を飲んでいたそうです

また甘酒は古くから夏の栄養補給として重宝されていました。

俳句でも甘酒は夏の季語として使われています、日本の夏には切っても切り離せない飲み物ですね。

七夕と日本酒の秘密はそこまで深くはありませんが

七夕の秘密は掘れば掘るだけ味わい深いので

長野県知事賞を受賞した甘酒を飲みながら今夜は星を見に行ってみませんか?

ノンアルなので車で行けます!!

今年3月に県知事賞を受賞した甘酒たち

神渡 造り酒屋のあまざけ/株式会社豊島屋

北安大國 蔵づくり あまざけ/北安醸造株式会社

西之門「酒蔵大吟醸甘酒/株式会社よしのや