長野県の銘酒を利いて聞くイベント「YOMOYAMA NAGANO」

長野県の銘酒を利いて聞くイベント「YOMOYAMA NAGANO」
長野県酒造組合が主催する「YOMOYAMA NAGANO」は、日本酒王国長野県の銘酒を存分に味わい楽しめるイベントです。新型コロナ禍以前に大人気を博していた「長野酒メッセ」がさらにアップグレードされ、各地でおおいに盛り上がったこのYOMOYAMA NAGANOをご紹介いたします。

長野県の酒蔵が一同に集合

[上左]東京会場 [上右]長野会場 [下左]福岡会場 [下右]名古屋会場 (いづれも2023年)

長野県は80社の酒蔵がある地酒王国です。標高が高く、四方を山に囲まれた長野県特有の複雑な地形は、多様な食文化を生み出すと同時に、地域ごと酒蔵ごとにそれぞれ特徴ある銘酒を醸す土壌にもなりました。このような食の多様性を作り出した特異性のある地形「四方山(よもやま)」に加え、酒の作り手と直接話ができ「よもやま話」に花が咲くような時間をお酒好きの皆さまに過ごしていただきたいという想いから「YOMOYAMA NAGANO(よもやま ながの)」というイベントが2023年より始まりました。

新型コロナ禍前に大きな人気を博していた「長野酒メッセ」というイベントがありましたが、「YOMOYAMA NAGANO」はただ試飲するだけではなく蔵人と語り合えるような工夫を加えています。 2023年については5月の東京会場を皮切りに、7月に名古屋会場、8月に福岡会場と続き、9月の長野会場も大盛況のうちに終了しました。

YOMOYAMA NAGANOの楽しみ方 - なんでも聞いてみよう

一つの酒蔵ブースでいくつもの銘柄が並べられています。それゆえ話もつきません。

お酒好きの方はみなさんよくご存知のことですが、お酒は舌だけで味わうものではありません。優れたお酒の銘柄には必ず物語があり、その物語といっしょに香りや味を楽しんだときに至福の時間が訪れます。物語とはそのお酒が生まれた背景といってもよく、酒蔵の歴史であったり、その酒を醸した造り手の想いであったり、醸造技術や原料のこだわりであったりと、さまざまです。この会場では、お酒を試飲しながらそのお酒に関わる物語の一端に触れることができるのです。

YOMOYAMA NAGANOでは、それぞれの酒蔵のブースに語ることのできる蔵人が必ず常駐されているので、試飲しながら声をかけていろいろ教えてもらいましょう。今まさに手にしているお酒とご自身の距離がぐっと近くなるのが感じられるに違いありません。 とはいえ、80の蔵がそれぞれいくつもの銘柄を持ち込むので全ての銘柄を利くのは現実的でありません。会場に入ったら慌てず落ち着いて、テーマを決めたうえで会場を巡るのがいいかもしれません。

銘酒はつづくよどこまでも

長野県といったら果物や高原野菜をまず思い浮かべる方が多いのですが、実は日本有数のおいしいお米の産地でもあるのです。もちろん酒米も例外ではありません。そして四方山の高山を源とする清冽な伏流水。おいしいお酒を醸す条件が整っているのですから酒蔵の数が多いのもうなづけます。 とはいえ、お酒はお米という農産物を原料としていますので、厳密に言えば気候などの条件により年ごとの個性が出ます。お酒好きにとっては、それがまた楽しみというもの。さあ来年のYOMOYAMA NAGANOではどんなお酒に会えるのでしょうか、お楽しみに。


GI長野のコーナーも盛り上がりました。GI長野は、県産の原料を用いて県内で造り、確かな品質を誇る、長野県産の酒である証です。