日本酒王国を支えるアルプス搗精工場

日本酒王国を支えるアルプス搗精工場
長野県は約80もの酒造メーカー(酒蔵)がひしめく日本酒王国です。そして酒蔵の数だけの「個性」が銘酒となって世に出います。そういった、酒蔵ごとのおいしさ・個性を、原料となる精米の面から支えているのが長野県大町市にある「アルプス搗精(とうせい)工場」です。同様の規模のものは西日本に一つあるだけという日本最大級の酒米専用の精米工場です。

30台の精米機がそれぞれ極限まで緻密な精米を実行。
積み重ねられたノウハウは、他で出来ない精米を可能にしています

ここアルプス搗精工場では、長野県内のほとんどの酒蔵の精米を一手に引き受けています。巨大な精米工場というと、大きな設備で効率優先の大量生産を連想されるかもしれませんが、実際はまったくその逆です。 同じ品種の酒米でも採れた地域や生産者によって違うので、〝ボタンひとつであとはコンピュータ任せ〟というわけにはいきません。

工場内に設置された30台の精米機は、それぞれ緻密なプログラムによって別々に制御されています。プログラムは、その年の酒米の性質や品種の違いに加え、依頼主である長野県内の酒蔵の細かい要望にそって緻密に組まれていきます。 近年、各酒蔵の要求はより細かく高度になり、さまざまなこだわりを含むようになってきました。これらの(時には無理難題とも思える)要望に一つひとつ応えてきたその経験は、膨大なノウハウとなって積み上がっています。長年積み重ねられてきたこの試行錯誤の数は、小さな精米工場や自家製米でのそれを圧倒しています。
他でできないような精米がここではできる、そんな実力のある精米工場が、ここアルプス搗精工場です。

自然豊かな北アルプスのふもとで、酒米農家と蔵人の夢をつなぐ

この工場は平成7年(1995年)に建てられました。 工場棟は47m×115mの大きさで、柱がありません。積雪の多いここ大町市で、2mの積雪にも耐えられるダイヤモンドトラス工法によってこの巨大空間は支えられています。工場棟のほかに各種研修や実験・酵母培養ができるセミナー棟が併設されています。

左から精米歩合35%、59%、70%。中心部を使うほど味は軽快になるが、造り手がどんな酒に仕上げたいかによって決められる


工場の背後には、北アルプス後立山連峰の峰々が迫っています


アルプス搗精工場

長野県大町市大字平1040の250番
0261-22-5251
※ ただいま工場見学の受付は休止しております。